この記事の要点
「ウィーアー!」は先に書かれた詞から曲が生まれ、「liveDevil」はまだ先の展開が決まらない物語に向けて書かれた。YUTAの映画主題歌では、歌い手がデモ段階から音づくりに参加する。藤林聖子と制作陣の証言をもとに、十曲と主題歌の別歌唱版を入口として、言葉が歌になり別の歌い手や聴き手へ渡るまでを辿る。
「ウィーアー!」と「Climax Jump」。海賊の冒険と仮面ライダーの物語を迎えるこの二曲は、どちらも藤林聖子が詞を書いた。名前を辿ると、聞き慣れたメロディーの手前に、言葉を選び、曲にし、声へ渡す人たちの仕事が見えてくる。
藤林は2013年のJASRACのインタビューで、歌い手への感情移入とタイアップの要請、その両方のバランスを考えると語っている。作詞者自身の思いだけで書くのとは違う仕事だ。曲が完成するまでに、どんなやりとりがあったのだろう。
ONE PIECEの三曲を辿ったあと、2007年の「Climax Jump」へ戻り、令和のライダー主題歌へ進む。制作の始まりなら「ウィーアー!」、物語と言葉なら「liveDevil」、歌い手との共同作業なら最後のYUTAの章から。気になる一曲だけを読んで、聴いてもいい。
確かめた資料(7件)
- JASRAC「音人工房」藤林聖子 Vol.1:歌い手とタイアップへの視点 ↗本人インタビュー · 2026-09-09確認
- JASRAC「音人工房」藤林聖子 Vol.2:詞先と作詞の工程 ↗本人インタビュー · 2026-09-09確認
- JASRAC「音人工房」藤林聖子 Vol.3:Climax Jumpが届いた聴き手 ↗本人インタビュー · 2026-09-09確認
- ONE PIECE公式『OVER THE TOP』制作情報 ↗公式情報 · 2026-09-02確認
- AAA公式音源「Climax Jump」制作クレジット ↗公式情報 · 2026-09-09確認
- マイナビニュース 藤林聖子インタビュー:物語の手掛かりと「liveDevil」の口語(2022年6月22日) ↗本人インタビュー · 2026-09-09確認
- 仮面ライダー avex公式『CHEMY×STORY』作品情報 ↗公式情報 · 2026-09-09確認
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1999年の詞先
「ウィーアー!」の制作背景
1999年に始まったテレビアニメ『ONE PIECE』の最初の主題歌「ウィーアー!」。歌はきただにひろし、詞は藤林聖子、曲は田中公平、編曲は根岸貴幸が担当した。出典1 ↗
藤林によれば、この曲は歌詞のコンペから始まった。先に詞を書き、田中が日本語のアクセントを保って曲を付けたという。サビで始まる形については、自分はAメロから書き、後で構成が変わったと思う、と振り返っている。出典2 ↗
田中もONE PIECE公式のインタビューで、歌詞を先に受け取り、言葉の抑揚を大切にしたと説明する。藤林が詞を書いた時点では、私たちの知るメロディーはまだなかった。あの歌い出しには、作詞者が渡した言葉と、作曲者が組み立てた形の両方がある。出典3 ↗
2021年の第1000話では、この曲を使った記念オープニング映像が公開された。作り手二人の話を読んでから戻ると、懐かしい曲の中に、言葉を歌へ変える作業も聴き取ってみたくなる。出典4 ↗
確かめた資料(4件)
- 日本コロムビア公式音源「ウィーアー!」クレジット ↗公式情報 · 2026-09-09確認
- JASRAC「音人工房」藤林聖子 Vol.2:詞先と作詞の工程 ↗本人インタビュー · 2026-09-09確認
- ONE PIECE公式:田中公平が語るウィーアー!とウィーゴー!の制作 ↗本人インタビュー · 2026-09-09確認
- ONE PIECE公式1000話記念「ウィーアー!」映像 ↗公式情報 · 2026-09-09確認
2011年の再出発
「ウィーゴー!」の作詞
2011年の「ウィーゴー!」は、新世界編の始まりを迎える主題歌だった。作詞、作曲、編曲、歌唱は「ウィーアー!」と同じ四人。きただには公式インタビューで、藤林が前作へのアンサーソングとして詞を書いたと話している。出典1 ↗出典2 ↗
きただにが藤林から聞いたのは、それまで進んできた航海と、これから向かう航海を、詞の中で対にしたという説明だった。再び同じ歌手を迎える理由が、言葉の側にもあったことが分かる。出典1 ↗
歌の難しさについて、きただには発売直前の2011年11月、アニソンを12年歌ってきた今の自分に向けた曲だと話した。サビに入ってからも弾んで歌うため、直前の長いフレーズで息を使い切れない。収録では息が切れたこともあったという。前作への応答を、歌い手の成長も支えている。出典3 ↗
同じ取材では、1番の後にギターソロを置く構成も「ウィーアー!」を受け継いだと説明している。二曲を続けて聴くなら、サビの勢いだけでなく、歌がいったん楽器へ渡される場所も比べたい。出典3 ↗
確かめた資料(3件)
- ONE PIECE公式『ウィーアー!』『ウィーゴー!』制作背景 ↗公式情報 · 2026-09-02確認
- きただにひろし公式音源「ウィーゴー!」制作クレジット ↗公式情報 · 2026-09-09確認
- ファミ通.com きただにひろしインタビュー:「これが俺たちの応えだ!」(2011年11月13日) ↗本人インタビュー · 2026-09-09確認
2019年の再集結
「OVER THE TOP」の制作陣
2019年、アニメ20周年のワノ国編で「OVER THE TOP」が主題歌になった。藤林、田中、根岸、きただにが再び集まり、1999年、2011年、2019年の三つの主題歌が同じ制作陣でつながった。出典1 ↗
田中は発表時のコメントで、きただにの歌唱力の限界まで突き詰め、「ウィーアー!」を超える曲を目指したと語った。きただにも、冒険を後押しした最初の曲と、そのアンサーソングを経て、これからの麦わらの一味を応援する曲として紹介している。出典1 ↗
この二人の言葉を手掛かりに、三曲を聴き直したい。顔ぶれの再現だけでなく、以前の曲を踏まえたうえで次をつくろうとする姿勢が、公式発表に残っている。「ウィーゴー!」のつなぎ目を知った耳で聴くと、今度の歌い手にどんな負荷がかかるかも気になってくる。出典1 ↗出典2 ↗
確かめた資料(2件)
- ONE PIECE公式『OVER THE TOP』制作情報 ↗公式情報 · 2026-09-02確認
- きただにひろし公式音源「OVER THE TOP」クレジット ↗公式情報 · 2026-09-09確認
OVER THE TOP
きただにひろし · 2019
- 作詞
- 藤林聖子
- 作曲
- 田中公平
- 編曲
- 根岸貴幸
2007年の電王へ
「Climax Jump」と子ども向け特撮
ここで時間を2007年へ戻す。『仮面ライダー電王』の主題歌「Climax Jump」は、AAA DEN-O formが歌い、藤林が作詞、鳴瀬シュウヘイが作曲した。シングル発売日は2007年3月21日。出典1 ↗出典2 ↗
2022年の取材で藤林は、この曲の頃からJ-POPやK-POPでの仕事に近づき、言葉の表現が自由になったと振り返った。作品の外で歌っても、自分の歌として受け取れる余地がある。そのことを感じさせるエピソードが、別のインタビューに残っている。出典4 ↗
藤林はJASRACの取材で、この曲を聴いた父親からのメールを紹介している。仕事がうまくいかない時期、子どもと見ていた日曜朝の番組から歌が流れ、不意に涙が出たという内容だった。これは藤林本人が語った、ある聴き手への届き方だ。出典3 ↗
同じ取材で藤林は、音楽を聴こうと構えていないときにも、ふと心に残る詞を書きたいと話した。子どもが見る番組の主題歌を、大人が自分の日々と重ねて受け取る。この視点を持って、後の「liveDevil」と「Got Boost?」へ進むと、聴き手の年齢も一つに決めずに読める。出典3 ↗
確かめた資料(4件)
- avex公式「Climax Jump」AAA DEN-O form 初回シングル情報 ↗公式情報 · 2026-09-09確認
- AAA公式音源「Climax Jump」制作クレジット ↗公式情報 · 2026-09-09確認
- JASRAC「音人工房」藤林聖子 Vol.3:Climax Jumpが届いた聴き手 ↗本人インタビュー · 2026-09-09確認
- マイナビニュース 藤林聖子インタビュー:物語の手掛かりと「liveDevil」の口語(2022年6月22日) ↗本人インタビュー · 2026-09-09確認
Climax Jump
AAA DEN-O form · 2007
- 作詞
- 藤林聖子
- 作曲
- 鳴瀬シュウヘイ
2019年の共同作詞
「REAL×EYEZ」の共同作詞
2019年の『仮面ライダーゼロワン』主題歌「REAL×EYEZ」は、J×Takanori Nishikawa名義の作品だ。作詞は藤林聖子と西川貴教、作曲はJ。ONE PIECEの三曲では単独だった作詞欄に、ここでは二人の名前が並ぶ。出典1 ↗
編曲欄のDJ'TEKINA//SOMETHINGも、別の活動とつながる名前だ。公式発表は、これがゆよゆっぺの名義であり、西川のアルバム「SINGularity」にも楽曲を提供していると説明している。主題歌の中に、この曲以前からの制作上の接点がある。出典1 ↗
藤林は2013年のインタビューで、共同作業では相手の考えを理解して書くことや、歌い手が歌える言葉にすることを語っていた。この一般的な仕事観と合わせて、二人が並ぶ作詞欄を読む。ただし「REAL×EYEZ」のどの行を誰が書いたかは、この公式発表からは分からない。出典2 ↗出典1 ↗
ここでは年も分けておきたい。番組で主題歌が流れ、TVサイズが配信されていたのは2019年。フルサイズは2020年1月4日配信、CDは1月22日発売だ。下の曲カードの2020年はフル音源の年で、2019年の番組という説明とは矛盾しない。出典3 ↗出典4 ↗出典5 ↗
確かめた資料(7件)
- 仮面ライダー avex公式『REAL×EYEZ』作品情報 ↗公式情報 · 2026-09-09確認
- JASRAC「音人工房」藤林聖子 Vol.3:Climax Jumpが届いた聴き手 ↗本人インタビュー · 2026-09-09確認
- 東映 仮面ライダーWEB「REAL×EYEZ」リリックビデオとTVサイズ(2019年9月15日) ↗公式情報 · 2026-09-09確認
- 仮面ライダー avex公式「REAL×EYEZ」フルバージョン配信告知(2020年1月3日) ↗公式情報 · 2026-09-09確認
- 仮面ライダー avex公式「REAL×EYEZ」CD発売(2020年1月22日) ↗公式情報 · 2026-09-09確認
- 倖田來未公式「Trust・Last」歌唱、作詞、作曲、編曲クレジット(2022年9月4日) ↗公式情報 · 2026-09-09確認
- 仮面ライダー avex公式「Trust・Last」フルサイズ先行配信告知(2023年3月4日) ↗公式情報 · 2026-09-09確認
2021年の声と希望
「liveDevil」の作詞
シリーズ50周年の2021年に始まった『仮面ライダーリバイス』。主題歌を歌うDa-iCE feat. 木村昴のうち、花村想太は作曲にも加わり、木村昴は劇中でバイスの声を担当した。歌い手が曲づくりにも物語にも関わっている。出典1 ↗
発表時の花村のコメントは、悪魔との契約をテーマにした力強いサウンドと、新しいヒーロー像に向けられていた。一方、藤林は、息苦しさの残る時期に作品が子どもやファンへどんな希望を見せるか考え、慎重に言葉を選んだと語っている。出典1 ↗
後の展開まで知って書かれた詞なのだろうか。2022年6月の取材で藤林は、先の物語は未確定なので、決まった範囲から雰囲気を伝え、断言は避けると説明した。「liveDevil」にも手掛かりは置いたが、ファンが見つけた結び付きには意図しなかったものもあるという。出典3 ↗
バイスがあれほど話すキャラクターになることも、最初の二話の台本からは分からなかった。藤林は後から、口語で書いておいてよかったと感じたそうだ。歌詞を完成後の物語と照らす楽しみと、書かれた時点の事情。その両方を知ると、毎週聴いていた曲に戻る理由が一つ増える。出典3 ↗
確かめた資料(4件)
- 仮面ライダー avex公式『liveDevil』作品情報 ↗公式情報 · 2026-09-02確認
- avex公式「liveDevil」Music Video Artist Only Ver. ↗公式情報 · 2026-09-09確認
- マイナビニュース 藤林聖子インタビュー:物語の手掛かりと「liveDevil」の口語(2022年6月22日) ↗本人インタビュー · 2026-09-09確認
- 集英社オンライン 藤林聖子インタビュー:仮面ライダー歌詞の変遷(2022年9月2日) ↗本人インタビュー · 2026-09-09確認
バンドから出演者へ
「CHEMY×STORY」と出演者の歌唱
『仮面ライダーガッチャード』では、BACK-ONの歌う主題歌に、途中からFLOWが加わった。単独版はHi-yunkが作曲と編曲を担当し、フルサイズは2023年12月10日に配信。2024年1月7日からのBACK-ON × FLOW版は、藤林聖子の作詞とHi-yunkの作曲を残し、編曲をFLOWが担う。同じ曲でも、演奏と言葉を渡し合う顔ぶれが変わる。出典10 ↗出典11 ↗出典1 ↗
BACK-ONは発表時、FLOWが十代の頃から憧れていた先輩だと明かした。2024年2月のインタビューでは、KENJI03が高校時代にFLOWの「SUNSHINE 60」を買った思い出も語っている。主題歌の共演に、聴き手だった頃からの時間が重なる。出典1 ↗出典2 ↗
同じ取材で二人は、若い主人公に合う明るさを求められ、最初のデモから作り直したと説明した。TEEDAは藤林の詞について、自分のラップの特徴を踏まえていて歌いやすいと話す。歌い方を知る作詞者に言葉を任せ、バンドは作品に合う音を探していた。出典2 ↗
その主題歌を、今度は物語を演じた人たちが歌う。「CHEMY×STORY Gotcha Version」は出演者10人によるカバーで、2024年9月4日に配信された。作詞と作曲の名義は藤林聖子とHi-yunkのまま。FLOW版とは別に、KENJI03が出演者に向けたアレンジを手掛けた。出典8 ↗出典9 ↗
出演者はBACK-ONの二人がディレクションするもとで、同じ日に録音したという。下に掲載するのはその公式音源で、CD-BOXのBlu-rayに収録されたMVではない。バンドの共演から、作品を演じた人たちの声へ。聴き比べるときは、声の交代や重なりが、自分にどう聴こえるかを確かめてみたい。出典8 ↗
二組の共演は、夏映画の「THE FUTURE DAYBREAK」へ続く。ただし、こちらは藤林が詞を書いた曲ではない。作詞はHi-yunk・TEEDA・KOHSHI、作曲はHi-yunk・TAKEに変わる。映画プロデューサーの湊陽祐は、詞と曲を二組に依頼し、やり取りしながら磨いてもらったと語った。同じ歌い手でも、つくる側の関わり方が変わった一曲として寄り道したい。 取材の全文は映画のネタバレを含むため、鑑賞後にどうぞ。出典12 ↗出典13 ↗
確かめた資料(14件)
- 仮面ライダー avex公式『CHEMY×STORY』作品情報 ↗公式情報 · 2026-09-09確認
- avexポータル BACK-ONインタビュー:FLOWとの共演と「CHEMY×STORY」(2024年2月7日) ↗本人インタビュー · 2026-09-09確認
- 仮面ライダー avex公式「CHEMY×STORY」コラボ版フルサイズ先行配信(2024年2月5日) ↗公式情報 · 2026-09-09確認
- avex公式「CHEMY×STORY」Music Video Artist Only Ver. / BACK-ON × FLOW ↗公式情報 · 2026-09-09確認
- 仮面ライダー avex公式『liveDevil』作品情報 ↗公式情報 · 2026-09-02確認
- 仮面ライダー avex公式 YUTA、藤林聖子、Hi-yunkの「PLAY BACK」制作コメント(2026年3月1日) ↗公式情報 · 2026-09-09確認
- YUTA - Topic「PLAY BACK」公式音源:avex trax提供、作詞と作曲と編曲(2026年5月13日配信) ↗公式情報 · 2026-09-09確認
- avex:出演者版CHEMY×STORYの録音と編曲、God's Rainの制作クレジット(2024年8月1日) ↗公式情報 · 2026-09-09確認
- avex trax提供:ガッチャオールスターズ「CHEMY×STORY Gotcha Version」公式音源と作詞作曲(2024年9月4日配信) ↗公式情報 · 2026-09-09確認
- avex:BACK-ON単独版の作詞・作曲・編曲とRising Fighterのクレジット(2023年9月10日) ↗公式情報 · 2026-09-09確認
- Apple Music:レーベル公式配信リンク掲載のBACK-ON単独シングル(2023年12月10日・3分7秒) ↗公式情報 · 2026-09-09確認
- BACK-ON公式:THE FUTURE DAYBREAKの共同制作クレジットと7月26日配信 ↗公式情報 · 2026-09-09確認
- Hobby JAPAN Web:映画プロデューサー湊陽祐・松浦大悟の主題歌制作談(2024年8月1日/リンク先は映画のネタバレあり) ↗本人インタビュー · 2026-09-09確認
- avex trax提供:BACK-ON × FLOW「THE FUTURE DAYBREAK」フルサイズ公式音源 ↗公式情報 · 2026-09-09確認
CHEMY×STORY
BACK-ON × FLOW · 2024
CHEMY×STORY Gotcha Version
ガッチャオールスターズ · 2024
- 作詞
- 藤林聖子
2024年の歌と踊り
「Got Boost?」とFANTASTICS
2024年の『仮面ライダーガヴ』主題歌「Got Boost?」は、FANTASTICS from EXILE TRIBEが歌う。藤林が作詞し、SKY BEATZとFAST LANEが作曲した。ここには、楽曲を受け取った側が語る話がある。出典1 ↗
世界と佐藤大樹はB-PASSのインタビューで、明るい曲調の印象と、歌詞を読んで感じた大人にも届く内容の違いを話した。佐藤は仮面ライダーを離れてFANTASTICSの曲としてもメッセージを受け取ってもらえると述べている。これは作詞者の意図の代弁ではなく、作品を担う二人の受け止め方だ。出典2 ↗
振付を担当した世界は、子どもにも伝わることを考え、番組オープニングの踊りを取り入れたと説明している。すでに振りがある歌詞の箇所をそろえ、残りを加えたという。言葉が曲になった後も、番組の身体表現とグループのパフォーマンスをつなぐ作業が続いている。出典2 ↗
「Climax Jump」には、歌を偶然受け取った親の話があった。「Got Boost?」では、歌う側が大人にも届く言葉を見つけ、子どもに伝える踊りを考えている。二曲を続けて聴くと、主題歌を誰に届けるかという問いを、聴き手と演じ手の両側から眺められる。出典3 ↗出典2 ↗
確かめた資料(4件)
- 仮面ライダー avex公式『Got Boost?』作品情報 ↗公式情報 · 2026-09-02確認
- B-PASS:世界と佐藤大樹が語る「Got Boost?」の歌詞と振付 ↗本人インタビュー · 2026-09-09確認
- JASRAC「音人工房」藤林聖子 Vol.3:Climax Jumpが届いた聴き手 ↗本人インタビュー · 2026-09-09確認
- FANTASTICS公式「Got Boost?」MV ↗公式情報 · 2026-09-09確認
Got Boost?
FANTASTICS from EXILE TRIBE · 2024
- 作詞
- 藤林聖子
- 作曲
- SKY BEATZ / FAST LANE
2026年のテレビから映画へ
YUTA「PLAY BACK」の主題歌制作
「CHEMY×STORY」の作曲欄で見たHi-yunkが、今度はYUTAに曲を渡す。2026年の「PLAY BACK」は『仮面ライダーゼッツ』第2章主題歌。藤林聖子が作詞し、Hi-yunkが作曲と編曲を担う。歌うYUTAにとっては、幼い頃に夢中になった仮面ライダーへの参加でもあった。出典1 ↗出典3 ↗
2026年3月の発表で、藤林は、日常が一変する驚きや視点の変化を詞にしたかったと説明した。Hi-yunkは強いギターの音とポップパンクを組み合わせた曲だと語る。YUTAは収録でKENJI03から助言を受けたという。同じ一曲について、書き手、音をつくる人、歌う人の話がそろっている。出典1 ↗
その三人が続けて手掛けた映画主題歌が「Dreams Never Sleep」だ。6月の発表でHi-yunkは、今度はデモの段階からYUTAと一緒に、録音前の音づくりを進めたと明かした。完成した曲を歌い手へ渡すという想像だけでは見えない、制作のやり取りがある。出典4 ↗
YUTA自身は、テレビの曲を疾走感、映画の曲を余韻のある一曲として紹介した。藤林も、再びYUTAの声を想像して書いたと述べている。同じ三人でも、番組の新章を開く歌と、映画を観終えたあとに残る歌では、届けたい時間が変わる。出典4 ↗
確かめた資料(6件)
- 仮面ライダー avex公式 YUTA、藤林聖子、Hi-yunkの「PLAY BACK」制作コメント(2026年3月1日) ↗公式情報 · 2026-09-09確認
- 仮面ライダー avex公式 YUTA『PLAY BACK』作品情報 ↗公式情報 · 2026-09-09確認
- YUTA - Topic「PLAY BACK」公式音源:avex trax提供、作詞と作曲と編曲(2026年5月13日配信) ↗公式情報 · 2026-09-09確認
- 仮面ライダー avex公式 YUTA『Dreams Never Sleep』作品情報 ↗公式情報 · 2026-09-09確認
- SM ENTERTAINMENT JAPAN「Dreams Never Sleep」配信開始(2026年7月24日) ↗公式情報 · 2026-09-09確認
- YUTA - Topic「Dreams Never Sleep」公式音源:avex trax提供の制作クレジット(2026年7月24日配信) ↗公式情報 · 2026-09-09確認
PLAY BACK
YUTA · 2026
- 作詞
- 藤林聖子
- 作曲 / 編曲
- Hi-yunk (BACK-ON)
Dreams Never Sleep
YUTA · 2026
- 作詞
- 藤林聖子
- 作曲 / 編曲 / プロデュース
- Hi-yunk (BACK-ON)
曲と、その別の声を聴いたあとに
作品・歌い手との関係
作詞の仕事は、言葉が歌われ、誰かに届くところまでつながっている。
ONE PIECEの三曲では、同じ四人が前の曲を受け止めて次をつくった。仮面ライダーでは、共同作詞の相手、キャラクターの声、憧れのバンド、振付へと、藤林の言葉を受け取る相手が変わる。完成前の台本から書かれた詞が、放送の後には聴き手の経験とも結び付く。クレジットを読むことは、その間にあった仕事を知る入口になる。
聴いた曲の中に、昔の自分と今の自分で聴こえ方が変わった曲はあっただろうか。YUTAの章では、クレジットだけでは分からなかったデモ段階の共同作業にも出会えた。藤林聖子から次の歌い手へ。あるいはHi-yunkから別の主題歌へ。気になった名前を選んで、まだ聴いていない一曲へ進んでみたい。
確かめた資料(9件)
- ONE PIECE公式『ウィーアー!』『ウィーゴー!』制作背景 ↗公式情報 · 2026-09-02確認
- ONE PIECE公式『OVER THE TOP』制作情報 ↗公式情報 · 2026-09-02確認
- 仮面ライダー avex公式『REAL×EYEZ』作品情報 ↗公式情報 · 2026-09-09確認
- 仮面ライダー avex公式『liveDevil』作品情報 ↗公式情報 · 2026-09-02確認
- B-PASS:世界と佐藤大樹が語る「Got Boost?」の歌詞と振付 ↗本人インタビュー · 2026-09-09確認
- JASRAC「音人工房」藤林聖子 Vol.3:Climax Jumpが届いた聴き手 ↗本人インタビュー · 2026-09-09確認
- マイナビニュース 藤林聖子インタビュー:物語の手掛かりと「liveDevil」の口語(2022年6月22日) ↗本人インタビュー · 2026-09-09確認
- 仮面ライダー avex公式『CHEMY×STORY』作品情報 ↗公式情報 · 2026-09-09確認
- 仮面ライダー avex公式 YUTA『Dreams Never Sleep』作品情報 ↗公式情報 · 2026-09-09確認
聴き比べ
聴き比べの組み合わせ
共通点を一つだけ残すと、違いが耳に残る。
聴き比べ 1
「ウィーアー!」への応答を聴く
- 共通点
- 作詞は藤林聖子、作曲は田中公平、編曲は根岸貴幸、歌唱はきただにひろし。
- 変わるところ
- 「ウィーゴー!」では、それまでの航海とこれからの航海を対にしたと、きただにが藤林から聞いた説明を紹介している。
聴き比べ 2
同じ四人の20年を聴く
- ウィーアー!きただにひろし
- OVER THE TOPきただにひろし
- 共通点
- 作詞、作曲、編曲、歌唱を同じ四人が担当。
- 変わるところ
- 田中公平は「OVER THE TOP」の発表時、以前の主題歌を超える曲を目指したと語った。
聴き比べ 3
共同作詞から、作曲にも参加する歌い手へ
- 共通点
- 藤林聖子が作詞に参加する仮面ライダー主題歌。
- 変わるところ
- 「REAL×EYEZ」は西川貴教との共同作詞。「liveDevil」は藤林の単独作詞で、花村想太が作曲にも参加し、バイス役の木村昴が歌唱に加わる。
聴き比べ 4
主題歌を歌と踊りで受け取る
- liveDevilDa-iCE feat. 木村昴
- Got Boost?FANTASTICS from EXILE TRIBE
- 共通点
- 藤林聖子が作詞し、歌い手側にも作品との接点がある。
- 変わるところ
- 「liveDevil」はバイスの声を担当する木村昴が歌唱に参加。「Got Boost?」は世界が番組の踊りを振付に取り入れた。
聴き比べ 5
子どもと大人、それぞれの聴き方
- Climax JumpAAA DEN-O form
- Got Boost?FANTASTICS from EXILE TRIBE
- 共通点
- 藤林聖子が作詞したライダー主題歌に、大人も自分の経験や思いを重ねている。
- 変わるところ
- 一曲目は藤林が紹介したリスナーからのメール、二曲目は世界と佐藤大樹が語った楽曲の受け止め方。
聴き比べ 6
声が合流する、二つの主題歌
- liveDevilDa-iCE feat. 木村昴
- CHEMY×STORYBACK-ON × FLOW
- 共通点
- 藤林聖子が作詞し、複数の歌い手が声を重ねるライダー主題歌。
- 変わるところ
- 「liveDevil」は木村昴がバイス役としての声も持って参加。「CHEMY×STORY」はBACK-ONが憧れたFLOWとの共演で、FLOWが編曲も担当する。
聴き比べ 7
同じ作詞者と作曲者、違う歌い手
- CHEMY×STORYBACK-ON × FLOW
- PLAY BACKYUTA
- 共通点
- 藤林聖子が作詞し、Hi-yunk (BACK-ON)が作曲したライダー主題歌。
- 変わるところ
- 「CHEMY×STORY」のコラボ版はFLOWが編曲し、二つのバンドが歌う。「PLAY BACK」はHi-yunkが編曲も担い、YUTAが歌う。
聴き比べ 8
YUTAの声で、テレビから映画へ
- PLAY BACKYUTA
- Dreams Never SleepYUTA
- 共通点
- YUTAが歌い、藤林聖子が作詞、Hi-yunkが作曲と編曲を担当。
- 変わるところ
- 映画主題歌「Dreams Never Sleep」では、Hi-yunkがYUTAとデモ段階から曲を組み立てたと説明している。YUTA自身も、テレビの曲の疾走感と映画の曲の余韻を対にして紹介した。
聴き比べ 9
バンドの共演から、出演者の合唱へ
- CHEMY×STORYBACK-ON × FLOW
- CHEMY×STORY Gotcha Versionガッチャオールスターズ
- 共通点
- 藤林聖子の作詞とHi-yunkの作曲による、同じ主題歌をもとにした音源。
- 変わるところ
- BACK-ON × FLOW版はFLOWが編曲。Gotcha Versionは出演者10人が歌い、KENJI03が編曲を担った。新しい曲がもう一つ生まれたのではなく、同じ曲の別歌唱版。
もう一曲、続けて聴くなら。
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5関連作品2作品
作品の場面を思い出しながら、そこで鳴った音楽とつくり手へ。
| 作品 | 種別 | 曲 | つくり手 |
|---|---|---|---|
| 仮面ライダーガッチャード バンドの主題歌から、Beverlyのキックソングへ。 | TVドラマ · 2023–2024 | 6音源 | Hi-yunk (BACK-ON)、藤林聖子、FLOW、坂田麻美 |
| 仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク 同じ二組が、今度は詞も曲も持ち寄る。 | 映画 · 2024 | 1音源 | FLOW、KOHSHI、TAKE、Hi-yunk (BACK-ON) |
名前から辿る
関連する歌い手・つくり手
確かめた記録8件
名前や日付を、元の記録へ戻って確かめられます。
| 種別 | 名前 | 内容 | 件数 |
|---|---|---|---|
| 作品 | 仮面ライダーガッチャード | TVドラマ · 2023–2024 | 6音源 · つくり手4名義 |
| 作品 | 仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク | 映画 · 2024 | 1音源 · つくり手4名義 |
| 曲とクレジット | 藤林聖子 | 曲を支えた名前と役割 | 69曲 |
| 曲とクレジット | きただにひろし | 曲を支えた名前と役割 | 4曲 |
| 曲とクレジット | J×Takanori Nishikawa | 曲を支えた名前と役割 | 1曲 |
| 曲とクレジット | Da-iCE feat. 木村昴 | 曲を支えた名前と役割 | 1曲 |
| 曲とクレジット | FANTASTICS from EXILE TRIBE | 曲を支えた名前と役割 | 7曲 |
| 曲とクレジット | BACK-ON × FLOW | 曲を支えた名前と役割 | 2曲 |